おうちごはんは街の給食
2017.07.09|
「芦屋の給食―オシャレなまちのおいしい献立」という本を買いました。
(兵庫県芦屋市教育委員会著/㈱カナリアコミュニケーションズ発行/2017年5月)
芦屋という高級ブランド感あふれる街の自慢のひとつである
「豊かな食体験は、子どもたちの味覚を心を育む教育である」
をモットーに、徹底した手づくりで作っている給食を紹介した本です。
栄養士と調理師が自校方式、各校オリジナルメニューで作っている献立例とレシピが公開されています。
1食分=小学校250円、中学校290円。
モットーも取組みも原価もままやと似ているなぁと思いながら読み進みました。
「まごわやさしい」を意識したと思われる季節感あふれる献立例やレシピの数々。
ままやのおうちごはんと沢山の共通点がありました。
中でも「だしの基本」はままやと見事に一致。
水と鰹と昆布の配合、その取り方がこの一年かけて「ままや」がたどり着いた結果と同じだったのです。
価格的に許される最大限を追求した結果が、水1リットルに対し、昆布10g、かつおの節20g。
昆布をゆっくりと煮出し沸騰前に取り出し、沸騰後かつおの節を入れて1~2分煮出します。
ままやの出汁教室でお伝えしているままや出汁と同じだったのです。
そうかぁ、ままやのおうちごはんは「街の給食」だったんだぁと一人感慨にふけりました。
1日たったの20食。調理技術もまだまだ未熟な店主が、地域の方々に飽きない味と健康をお届けしたいと作り続けてきた食事。めざす方向は間違っていないとの確信を持たせてくれた1冊の本でした。